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令和五年佃住吉神社例大祭 全記事リンク集:佃住吉講の祭りぶり、まち暮らしの心身没入の場

佃住吉神社例大祭は、中央区月島地域氏子衆の祭です。その宮元の佃住吉講の祭ぶりを、立ち会えた限りですが、記事リストにまとめました。宮元としての作業は【佃住吉講】、祭事は’令和五年佃住吉神社例大祭’とタイトルにしています。
佃島内での立地により壱部・弐部・参部の三部に別れいる佃住吉講ですが、それぞれ引き継がれてきた運営の仕方は違いますが、取材して立ち会えた限りでの記録です。

宮入 佃住吉講 作業、行事日程表
1m泥だし全景 2m5 壱部柱運び列
3m獅子頭並び 4m.宮神輿担ぎ
5m 大幟柱 つり上げ斜め 6m佃住吉講弐部銀座s


【佃住吉講】作業7月2日 お祓い 黒木鳥居 建立で、令和五年 佃住吉神社例大祭 佃住吉講の共同作業が始まります
【佃住吉講】作業7月2日 佃堀に埋め置いた大幟柱と支えの´抱き’掘り起こし
【佃住吉講】作業7月2日 壱部・弐部・参部に分かれての作業 抱きの建立

【佃住吉講】作業7月9日 壱部・弐部・参部それぞれ作業 令和五年 佃住吉神社例大祭
【佃住吉講】作業日でない 7月16日  令和五年 佃住吉神社例大祭 準備
【佃住吉講】作業7月23日 それぞれ作業 南鳥居建立 講元のまつり観 令和五年 佃住吉神社例大祭

【佃住吉講】令和五年 佃住吉神社例大祭 大幟柱祓いと建立
【佃住吉講】作業7月30日 祭準備作業日が島の祭生活のように 令和五年 佃住吉神社例大祭

令和5年 佃住吉神社例大祭 8月4日 大祭式、佃住吉講・佃睦会・連合町会神輿清祓い、参拝式
【佃住吉講】8月4日 大幟を揚げ、祭の準備を終え、参拝式に氏子各町を迎える日

令和5年 佃住吉神社例大祭 獅子頭宮出し、御旅所へ
佃住吉講 8月5日 獅子頭が戻り、住吉神社の御霊遷しが終われば、宵宮
佃住吉神社例大祭 宵宮 小澤家の客人と銚子太鼓

令和五年 佃住吉神社例大祭 宮神輿 宮出し 船渡御
令和五年 佃住吉神社例大祭 宮神輿 佃住吉講各部渡御の後、佃を出て月島へと御旅所渡御

令和五年 佃住吉神社例大祭 宮神輿 渡御 月島から新佃入りして佃住吉講に引継ぎ
令和五年 佃住吉神社例大祭 宮神輿 佃島で佃住吉講が受けて 宮入 

【佃住吉講】 8月7日 町内のことごと 町内神輿巡行、佃中学校祝い太鼓
【佃住吉講】 8月7日 帰社祭後 各部での慰労 若衆の手締めへ
【佃住吉講】 8月8日 祭の町を解きほぐす 神輿納めと各部の作業


【佃住吉講】 8月13日 黒木鳥居 の解体・収納 に若衆の間合いの変化が

【佃住吉講】 8月13日 大幟柱・抱きの解体、堀へ 令和五年 佃住吉神社例大祭
【佃住吉講】 8月13日 寄付者芳名板と各部作業 令和五年 佃住吉神社例大祭


【佃住吉講】 8月27日 共同作業最終日 抱き・大幟柱 堀へ埋め込み

【佃住吉講】 8月27日 共同作業を終えた各部 令和五年 佃住吉神社例大祭

【佃住吉講】 参部 慰労会(直会) は、労い・楽しみ・世代を繋ぐ大宴会
【佃住吉講】 弐部 若衆主催の直会 令和五年 佃住吉神社例大祭


令和五年 佃住吉神社例大祭 佃住吉講
2023年6月~9月 東京都中央区佃
取材・記録:まちひとサイト

あとがき>
佃住吉講は、江戸での島づくりから、明治以後の埋め立てによる月島・勝どき・晴海へと広がる住吉神社氏子の宮元とし、祭の意気・粋を引き継いできました。
当初、島に住み漁からの生業を伴にしてきた家族同様の講人も、近代化が進むほど住まいも仕事も拡散し、血縁から紹介、そして公募へと、佃住吉講の気概を受け入れる方に開かれています。

この佃住吉講の祭ぶりの特徴は、人手による大掛かりで4か月にも及ぶ作業と行事を引き継いでいることです。
季節・日時の自然、鳥居・大幟・獅子頭・神輿などの祭具、囃子殿・神輿・獅子頭・詰所の建物、作業祭時の飲食・休息・宴まで、互いが気が通わせ、それぞれの役割を果たしながら、力を合わせ・昂ぶり・労い合う祭。
3年に一度、交代で9年に一度の年番、新たに新縁(しんべり)を募り、若衆・大若・世話人の役を担い、女衆が支える体制で引継いできた、日常の生活・仕事・遊びとは別次元の、佃住吉講講人としての祭です。

潮の満ち干に追われ、泥と汗にまみれ、互いに気と力を合わせ、声をかけあい、一人では成せないことを果たしてゆく作業の日々。宮元としての祭事は晴れ舞台。若衆が担ぎだす獅子頭巡幸、宮神輿の宮出し・御旅所迄の渡御も、途中で降ろすことなく佃住吉講だけで担ぎ切ります。
講元から各部世話人・大若・若衆・新縁という講人としての祭経験での組織では、心身を尽くして役割を果たし合う個人を超えた活動になります。大仕掛けな祭支度を、人手と気合で、力を出し切って、労い合う日々。獅子頭の鼻緒を取りあい、宮神輿を担ぎ・揉み・差し上げての一体感。片付けを伴にして伴に鎮める高揚感が、心身に沁み込んで、直会・慰労会で区切りをつけます。

衣食住が足りてなお生存を争い合う修羅の中、人間社会の共感の本能を、心身を没入して鍛える場は希少です。
自然と心身が呼応し合う共感・共生の場なのです。

この秋も、大小のイベントが催されますが、主催者・作業者と利用者とが分かれています。
近代は、合理的な分業生産と消費が分かれた市場社会化が進んだ時代。
分業・工業化・都市化で移動・移住を繰り返し、親族・家族も核家族化から独居・個人化が進みました。
感情と理性を分離し、合理的・効率的な近代から、意識化された情報・動作がAI・ロボティクスに置きかえられれてゆくのが現代。
今、グローバルに流動・変化・頭脳化する一方で、取り残された感情を重視し、心身の充足、マインドフルネス、Wellbeing、自然・生命との共生などへと求められてきました。
日常の些細なことにも感応して、環境と協調してゆく感覚を求める一方で、通常の鑑賞・観光から、ライブ・体験・交流・没入(immarsive)求められています。

このライブ・体験・交流・没入も、利用者・消費者としてでは、持続しがたいものに留まります。
身近なイベント・行事に参加・利用するだけでなく、手伝い・支える側にもなって、心身を動かし合えば、街で認められ頼りあえる人との出会いと関わりを続けることができるでしょう。

まち暮らしの心身の置きどころを、佃住吉講の祭ぶりに感じます。
佃住吉講の祭ぶりは、まち暮らしの心身鍛錬場。
島暮らしがグローバルに広がり、住まいも仕事も替わり続けても、没入感を伴にした仲間と確かめ合う3年ごとの節目の場です。
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