日本橋地域 支えあい、自分らしい街暮らしを語り合うワークショップ 3月25日(金)午後2時~4時 日本橋公会堂
【地域社会】 - 2022年02月15日 (火)
まえがき> 中央区地域福祉計画をコーディネートされている、川上富雄教授の基調講演の後は、「見守り」「居場所」「地域活動への参加のきっかけをつくるには?」「支援を求めない方にアプローチするには?」、などのテーマに分かれたワークショップです。
日本橋地域 人・場所・組織・活動変化の情況・手掛かりは?
問屋・商社と住宅地とオフィスと住宅が混在している日本橋は、働き手のための飲食店・コンビニが多く、増えてきたマンション住民のための中規模チェーンマーケットが増えました。コロナ禍中は、シェアオフィスも増え、飲食店のテイクアウト・デリバリー、シェアキッチン、デリバリー専門店など、業態・働き方の変化が続いています。 ひと頃増えた、アトリエ・ギャラリーは、賃貸料高騰とともに、区外へ向かい、広域を対象とする卸売業同士の連携は、進みにくい。
地域事業を含めて、地域福祉を考えたい地域です。
飲食店は、勤め人と休日の家族も対象に、飲み食いだけでなく、寛ぎ談話する場です。
町会の担い手は、地主・地域自営・オーナー事業者中心でしたが、地域外居住・広域企業化が進む程に、地域を支える時間や資金のゆとりも減り、飲食業頼りになりがちです。保育・幼稚園や介護・福祉事業者は、地域の支援を受けながら、逆に地域の人を繋ぐ場へと期待したいところです。
浜町公園は、運動場・総合体育館・性格分けしした公園・リバーテラスなど、多様な人の利用がされています。
他方、浜町緑道は、両側を車道とフェンスで囲われて、孤立していて、自動車通行が減るほどに、ハードと利用方法の変更が期待されます。
施設・建物は、ソトに対して閉鎖的ですから、地域生活で見合い・認め合う場は、道路と公開されている施設のロビーなどに限られます。
かっての、橋詰や辻での立ち話、道に開いた店頭での声掛けや対話があった地域は、今でも会話好き。会話の中から、互いの興味や課題がうかがえて、「参加したい・手伝いたい」と、お互いの手かけ・汗かきも始まるし、消息を心配する気遣いも生まれます。
参考記事:
・ 三町会合同・事業所・お店・勤め人の家族も、一緒に支え・楽しむ馬喰町合同秋フェスタ
・ お店とホテルをパブリックに、『親子で、大人で、地域を楽しむイベント「東神田夜祭り」』
・ 「三井不動産の推進する日本橋の街づくり」ウォーカブルネットワーク
・ 車からではなく人から 『道』 を考え、都会の鼓動を楽しんで暮らす場に サディック・カーン氏
・ 昭和通りも越えた日本橋界隈の集い 第4回 日本橋くされ市
・ 浜町マルシェ 復活! 9月27日(日)日本橋浜町トルナーレ
・ 雨対応の第41回ゴノちゃん運動会は、地域防災訓練にも値する連携イベント
・ 町会が繋がって、世代を超え、楽しみ、続いてきた 日本橋五の部連合町会のゴノちゃん運動会第40回
・ 日本橋五の部「親子防災フェスティバル」打ち上げに見える地域活動運営経験者の厚みが 地域の力
・ 日本橋五の部のオンライン防災訓練を繋ぐ日本橋消防団員・若手
・ 忘れられていた震災避難記念碑を丸洗いは、シビック・プラウド育て
本文>
3月25日(金)午後2時~4時 日本橋公会堂第3,4洋室





電子申請リンク先
主催:中央区 共催:社会福祉法人中央区社会福祉協議会
記録:まちひとサイト
あとがき> 江戸時代の町割りの小ささが残り、自動車優先の物流地域の道路面積の広さと身近な公園・緑地・歩行者専用空間の少ない地域です。久松警察署脇の公園との間の歩行者占有道路は、先例ですが、日本の都市交通政策も「歩きやすく寛ぎやすい道づくり」を具体化する時期に来ています。
・ 都心、一方通行の狭い通りも人優先の道にできる :参照:人中心の道へ戻したバルセロナ市d'Astories小路
地域福祉=地域生活は、暮らし合う人と人が見かけ合う機会と声掛け・会話からの参加・協力・主催などの日常の集いや協働活動の結果です。 その見合い・出会いの場が、自動車優先都市化により、孤立した施設・個室で籠りがちで、祭りや企業・町会の納涼・餅つきなどのイベント頼りになりました。
このコロナ禍のソーシャルディスタンス順守が、一方で小口集配・デリバリーなどでの孤立を助長する一方で、ネット・コミュニケーションの普及も進んでいるでしょう。
80代ぐらいまでのスマホ保持者は80%を超えているわけで、いつでもネットで繋がっている状態です。
狭い日本橋の公共的空間を、曜日・時刻で、多様に使い分ける社会技術は普及してきたわけですから、
道路・前面敷地・公開できる1Fロビーなど、セキュリティをかけながら、シェアし合うことが可能です。
すでに、飲食店では、店内・テイクアウト・デリバリーと、顧客とメニューを分けながら、「まんぼう」を耐えて、コロナ明けの業態を探っているわけです。
公共空間も、地域福祉を活性化する場として、常時ではなく、小規模でも定期的に、曜日時刻を拡げて、活用できる環境づくりが、先ず、可能ではないか?
合理化された生活サービスで、事業採算がとれるものは企業が、下支えとなる事業は行政・公共的機関が担います。
その整理・合理化された生活サービスの隙間こそ、地域に住み・働き・集う人が、手伝いや遊び合いで埋め、行政・企業とも連携してゆけるのではないかと。
社会奉仕とかボランティアとか、個人と社会を分ける意識を、そろそろ崩し始めていいのではと。