コロナ禍の外出自粛が解けた時、しなやかで多様な街へ
【環境・街】 - 2020年07月27日 (月)


Soft City: Building Densitey for Everyday Life writen by David Sim Forword by Jan Gehl
図:東都名祖高輪二十六夜街遊興の図 より
今回のコロナ禍の外出・移動制限での生活で、これまでの潜在的な社会変化を急速に顕在化させました。
少子高齢・家事―子育て―介護のサービス利用化・男女共同参画・働き方改革・モノからコト消費へ、マス+ネットメディア、パーソナルからソーシャル・コミュニケーション、通販からネット・ショッピング、、、。
法制化途中の国土交通省の都市政策”「居心地が良く歩きたくなる」まちなかの創出”の施策に、コロナ禍での飲食店へのテイクアウトやテラス営業で、道路の安全通行優先だった警視庁も承諾して、道路占用の許可基準緩和が先行しましたが、11月頃には、その法律が施行されるところでした。
それが、歩行者利便促進道路と滞在快適性等向上区域の指定です。

産業・法人中心から人中心へ、人の感性と創造性が優先される街へ。資源/生産/消費地の最適化を進めたグローバル化によるモノのブランド消費から、移動できない地域文化・自然の観光消費を拡大し、メディアとバーチャル体験で、心身を動員してリアリティ(実質)を深めます。
中央区では、三つのゾーンそれぞれに、そのリアリティの妨げになるモノやコトを整理してゆく時として、このコロナ禍自粛期間は、活用できそうです。
第1回都心サミット「東京都心のこれからは?」中央区 吉田副区長 三つのゾーン、それぞれに

各ゾーンに関連する直近の記事は、
第1ゾーン
銀座・京橋・日本橋昭和通り西側など、それぞれ性格は異なります。
・2019年5月銀座中央通り、コロナ禍以後どう変える?
・コロナ禍の都心、日本橋も屋上にでれば広い
第2ゾーン
事務所・商店が減り転入住民が増えましたが、かっての町暮らしを継承する世代が残る地域。
町で育てられ・学び続け・齢を重ねていた頃を思い出すと。
・道に社会が溢れていた頃を想い起す、銀座東育ちの原さんとの銀座 木挽町界隈歩き
・「あんたは、あの路地の人たちに育てられたようなものだから!」と母にいわれる銀座東育ちの原さんと 木挽町あたりを道歩き
・大きなイベントから日常へ 車から人が優先され、日常の出会い・寛ぎが地上に溢れる街へ
第3ゾーン
町工場と工場勤務者の世代から、大規模再開発による移転・転入世代中心へと変わってきた地域
・コロナ禍中、オンライン開催 コミュニティフォーラム2020で、「今、あらためてコミュニティと出会う」
記録:まちひとサイト
あとがき> 高度成長期を終え、グローバルな移動より、日本列島の多様な地域とそれぞれ関りを強める時期に入っていると考えています。ネット上での意図した検索や同類・同質の効率を高めると同時に、自宅や事務所・集会所の個室からソトに出て、意図しきれない偶発の出会いが可能になる、「居心地が良く歩きたくなる」まちなかへ。今、自家用空間と輸送車が溢れ、足早に通過する通路を、人の道に戻せる手がかりを大切にするとき。 子育て・障碍者・要介護者とも互いに見合い・認め合えるソトの障害を除いて、整理してゆく時です。参考は、SoftCityと江戸の街。