里親家庭への子育て支援について NPO法人バディーチーム 岡田妙子さん 十思カフェVol.105 『孤育てを減らして虐待を防ぐ 』より
【子育て・青少年育成・学習】 - 2020年04月03日 (金)


親の離婚・病気・親からの虐待など様々な事情により実の親と家庭で生活することができない子どもは、日本では約4万5千人、東京都では約4千人いると云われています。
欧米諸国では「社会的養護が必要な子供たちの50%以上が里親の下で生活しているのに対し、日本では80%以上が施設での生活を余儀なくされています。
里親の種類は、一定期間養育するホットファミリーと養子縁組を前提とする養子縁組里親、その他、親族里親、専門養育家庭があります。
また、フレンドほーむとして、乳児院や児童養護施設の子供を、夏休み・冬休み・土日祝日など、学校がお休みの期間に、数日預かる制度があります。
子育てパートナーとしての訪問支援活動、寄付活動も都度単発でも毎月定額でもできます。
・孤育てを減らして虐待を防ぐ~日常生活に関わり親子を支える協働の取り組み~NPO法人バディーチーム 岡田妙子さん
詳細は、ホームページより
NPO法人バディーチーム
活動のお問い合わせ先
E-Mail:honbu@buddy-team.com
十思カフェVol.105
孤育てを減らして虐待を防ぐ
~日常生活に関わり親子を支える協働の取り組み~
NPO法人バディーチーム 岡田妙子さん
2020年3月25日 協働ステーション中央
取材・記録:まちひとサイト
あとがき> 子どもへの虐待は最後の結果で、その親子だけの問題というよりは、現在の血縁・地域社会では、解決できなかった結果です。
敗戦以前の大家族・親類縁者による助け合い、戦後復興・高度成長期の核家族、そして単身・独居者と離婚が増えてきた現代とは、子どもを育て合う状況が違います。転勤・転居が増えるほどに、地縁・血縁が薄くなり、学歴・就業を同一基準で争いあう産業社会では、親子は、比較/競合する相手でもありました。
今、コロナ・シンドロームで、移動自主規制下に入り、家族や住い周辺との関わりが増えています。近隣・マンション内には、誰が住むかは選べないことですが、近縁として、関りを深める相手をつくる機会でもあります。仕事やボランティア活動など、私生活と社会活動を混同したくない場合でも、歩きや自転車程度で通える距離なら、それぞれの関りは繰り替えされ、互いに認め合える関係が築けます。
これまでの、家族や自治会の青年部・婦人部・子供部・・・などの制度では支えられないことを、
別の繋がり方で支える時代に来ています。すでに、養育から介護まで、行政のサービス化され、社会保障費という予算が膨れ上がっています。サービスとして、提供する人・利用する人と専門性により分かれることと、互いの立場・特徴を活かして補えることが、どう重なりあえるか、その地域の特性にもなるでしょう。
里親制度は、最も補わなければならない、明日を担う子供を、育て合う制度ではないかと。