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「銀座街づくり会議」報告会、組織立った複雑性を維持し続ける銀座

銀座街づくり会議・全銀座会の7月9日の報告会の報告と活動計画の後に語られたタイトルは「都市の均質化と銀座の未来」でした。
2竹沢氏DSC09762説明 1谷澤氏DSC09740全銀座会 3DSC09773デザイン会議アップ
5対応したデザインDSC09795協議件数 6DSC09796タイプ別 4DSC09783小林
7DSC09801高さ制限 8DSC09816広告デザイン 9DSC09828デザインルールの改定
10DSC09831今後 12DSC09842銀座の選択 11DSC09836シンポジウム
15DSC09875蓑原 13DSC09847安西 14DSC09856中島
「銀座街づくり会議は、2004年の設立以来、銀座で代々商売を営む者、銀座に住む人、銀座で働く人、銀座に入ってきてくださる方々、銀座にいらしてくださるお客様が、ともに共有できる銀座将来像を描き、銀座をよりよい街としてゆくための議論を、日々つづけています。」配布資料より。  銀座街づくり協議会0全銀座会組織図
銀座一丁目から8丁目までの100m2以上となる敷地に計画する建築物、および建築確認の対象となる工作物に関しては、区との合意書締結に先立ち、銀座デザイン協議会との事前協議をして、銀座の街のかたちを決めるための話し合いや街の空間の質に関わる協議を行う場が、銀座デザイン会議です。数値で決められない「銀座らしさ」を開発関係者と街の人達、専門家の間での協議が重ねられ、二ヶ月ごとの会合で決議されます。

取材・記録:まちひとサイト
あとがき> 銀座ならではの、地勢や歴史の上での課題や方向なのだが、都市の本質を再確認できた報告会だった。
「都市の本質とは、お互いに知らない人々が集まって、過度に干渉せずに関係を築けるということだ。
その関係が、街路という公共的な場所を核として発達する。
そしてその街路の公共性を保つのは、そこに貼りつく多様な商業経済活動と、それが生み出す「ついでの」活動だ。
買い物や雑多な用でやってきた人々が、ついでにその街路に人目を提供し、それが街路の治安を保つ。
それが逆に地域の商業的繁栄にもつながる。
用途規制や巨大開発などを通じた土地利用の純粋化は、そうしたついでの活動を殺し、街路を殺し、結果として都市を殺してしまう。
目に見える単調さやつまらなさは、その結果でしかない。」
新版『アメリカ大都市の死と生』ジェイン・ジェイコブス著 山形浩生訳 P480(訳者あとがきより)
東急プラザ、GINZA SIX と大規模再開発でも、人が歩く街のスケールを維持し、一度では解り切らない多様性を維持できている銀座。
日本橋、京橋、大手町/丸の内/有楽町の再開発が進む中、均質化を避ける銀座の活動が再認識できる。
全銀座会が纏める多様な団体とその都度の協議を重ねる会議、連携イベントで企業を越えて動員される働く人達、そして8月最終金曜日、一丁目から八丁目の辻に集まり一斉に行われる銀座震災訓練。
都市は、古代/近世の権威、産業市場の量的拡大をへて、グローバルな均質化を避け、地域と時代の個性を再編集しつづける多様性へと向うことができる。
都市は、軍事・政治・宗教/都市概念による形態志向や、混沌と複雑性をビッグデータと個人行動の統計分析/確率による演繹処理で一瞬前を延長し、デジタル空間まで拡げるだけに留まらないだろう。
機能分化された生産・消費空間の狭間、通路や空虚な境界と化した道路・公開空地にて、もう一度、頭脳とともに身体を動員し、お互いの眼差しを絡め、多様な刺激と関わりの舞台として、都市の本質を発酵させる時期が来つつある。心身からの脳科学/行動科学/社会科学は、その混沌を組織化された複雑性にし、人ぞれぞれにとっての持続性を支える。
巨大資本/大規模再開発がその地域の持続性/発酵できる多様性を白紙に戻し続ける一方で、銀座は多様性/路面性/人間スケールの維持により個性化する。
銀ブラからはじまる一人一人が編集してゆく多様性を維持するために直面する課題に、向き合っている銀座街づくり会議だった。

銀座出世地蔵尊大法要に、伴に銀座を盛り上げてきた奉賛会の方々が祈る
第36回銀座震災訓練 外国人来街者対応策 東京消防庁:英語対応救急隊 救急ゆびさシート、GINZA SIX:外国人対応情報拠点と帰宅困難者受入

*「まちひとサイト」では、道路・公開空地を社会的な空間に取り戻し、多世代・隣接地域の交流・連携の手がかりを、探しています。細分化された生活・事業・社会福祉活動が、分化した機能空間内で孤立しがちな今、その隙間を埋める場として、社会的空間の回復を願うからです。
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