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中央区女性海外研修者の会 二十周年記念行事

会の樹 2月5日、銀座ブロッサムにて、中央区女性海外研修者の会20周年記念行事が催されました。

地域で活動されている多くの方々が応募・参加し、研修旅行をへた結束力を活かして、多くの活動が拡がっていることが、左記の「中央区女性海外研修の会の樹」でうかがえます。

記念講演会
講演会開会
江刺講師花束贈呈


記念式典
会長挨拶会場うしろから

祝賀会
乾杯祝舞
挨拶写真集

歴代会長の紹介と締め
スナップ三本締め

全員写真

中央区女性海外研修の会 ブーケまつりにて
中央区女性史研究会 ブーケまつりにて
中央区女性ネットワーク
エガリテ
中央区婦人学級連絡会は、戦後の社会人意識から
中央区環境保全ネットワーク ブーケまつり第9回では
エコまつりにエコ類? エコ・ビーングをエコまつりで取材
今年の中央区環境保全ネットワークの活動を、エコまつりで映像取材
中央区消費生活友の会、お魚を食べようキャンペーン

所感>講演された江刺昭子氏が指導された「中央区女性史 いくつもの橋を渡って」は、江戸時代から明治・大正・昭和と記録を掘り起こして編纂されたものです。 通史 聞き書き集
1975年の「国際女性年から35年、これからの35年」と題した講演は、日本でも、生活全般において男女平等という理念が現実化されはじめる時期でした。1977年、中学校の「技術・家庭」が共学となり、同じ教科書を使うことになりました。村から家族へ、家族から個人へとの近代化の流れです。女性の活動が、出産・育児・家事などが労働として、シャドウ・ワーク、アンペイド・ワークなど社会経済の半面として意識されました。男女の二極にわける考えから、性同一障害のように、性差の多様性が認められるようになりました。他方では、個人の多様性の自覚、女性も母として社会人としてなど多面的な自己実現を求めるようになってきました。しかし、情報が氾濫する市場社会では、自己実現も性差も消費の対象となり見えなくなってきています。また、家庭・地域・社会での分担・役割などの社会性よりも個人性に向かった結果、家族・地域・社会への意識が薄れ、労働と消費を繰り返す個人として並列化し、孤立を深める時代となっています。
 この20年、15回の海外研修で寝食を伴にしながら学び・考え、「台所から世界が見える」・大江戸まつりへの出店などでの組織活動などの実践での活動の広がりと連携力は、「中央区女性海外研修の会の樹」に育ち実りました。しかし、個人の時代に産まれ子を育ててきた次世代に、どのように伝え、また活かしてゆくのか、これからの35年の手がかりは僅かです。「大草原の小さな家族」のような、闘いと家事との男女分業が終りつつある時代、少子高齢社会であると同時に国際経済文化競合の時代には、女性も結婚して母親になっても、家庭と同時に社会活動をせざるをえないし、男性も、高齢者も、子どもも、縮小した家庭機能の外の社会活動を分担せざるをえない時代です。
 しかし、労働と消費というのが生活だというのは近代に西欧から持ち込まれた考えかたです。農耕中心の島国日本では、伴に働くことと暮らすことこそ、歓びでもあったはずです。村社会という閉じた世界での共同社会でなく、開かれた街社会でも、それぞれの人の時・場・役割を使い分けた社会は、市場経済、税とサービスの消費に還元され切れないでしょう。養育・学習・介護・見守りなど、家庭内での活動を外部化せざるを得ないときに、その場・その時、つねに何とかしてきた女性の現実認知力とコミュニケーション力が、求められてしまう時代です。其の結果、これまでの男性中心の社会構成は、変わらざるを得ないし、また変わることでより柔軟で広がりをもった社会が実現するのではと、感じました。村社会での信頼感が、勤勉に努力しつづけるものづくりの国際経済力を支えて来ました。労働と消費を地域で循環させることで、互いの対話・対応が持続して隙間埋め合って、その街での互いの信頼感が生まれるのでは。それは、生活を支えるだけでなくく一人一人の力を解放して、生活文化の国際経済力を育てるのではないか?そのための地域社会の仕組みを組み直してゆく時代なのではと、講師の江刺氏のように女性のリーダーシップを期待します。
取材・記録:中央社協の「まちひとサイト」 藤井俊公

参考:個人化世代の認識のための参考文献へのリンク
   「変わる家族 変わる食卓」 岩村暢子 著
   「<現代家族>の誕生 幻想系家族論の死」 岩村暢子著

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