地域活動発表 「ちゅうおうボラネット」「NPO法人フレンドシップキャンプ」
【地域社会】 - 2011年01月18日 (火)
1月18日、協働ステーション中央が主催された、中央区市民活動交流サロンで、
団体活動紹介として、ちゅうおうボラネットとNPO法人フレンドシップキャンプの活動発表がありました。
ちゅうおうボラネット(中央区登録ボランティア連絡協議会)は、中央区のボランティア活動を活性化するために3年前に結成されました。ボランティア・区民活動センターに登録されているボランティアグループ・個人1,399が所属し、意志ある方々が、毎月開く運営委員会で検討しながら多様な活動をしています。主な活動は、健康福祉まつりの支援・活動されているボランティア活動の支援、社会福祉協議会、ボランティア・区民活動センターの、ボランティア交流会、イベントなどの支援活動をしています。広報は、ボランティア・区民活動センターが発行する月刊紙「キャッチボール」のホットラインのページ、協同で書き込んでいるブログ「ちゅうおうボラネット」などです。


NPO法人フレンドシップキャンプは、障害者と健常者の統合キャンプや、こども達の自然体験キャンプ事業を通じて、青少年の健全育成やボランティアリーダーの育成を目的に結成・活動をしているNPO団体です。


所感> 地域で協働する組織の図では、それぞれの同じような立場で協力するイメージがあります。しかし、それぞれの団体は将来を伴にする同じ共同体に属する個人が集まっているわけではありません。住んでいる人でも、不動産所有している人・借りている人では、地域の将来価値を同じように考えるわけではない。働いている人も、顧客・取引先が地域内中心か地域外中心かで異なります。また、集まる人も、その場の商品・サービス・イベントなどに興味あるだけの人もいれば、中央区の生活・文化を大切に支援し・楽しんでいる方もいます。この数年で、地縁・血縁の少ない転入者が数万人増えて11万人余、勤めている人が数十万人、訪問者が数十万人です。
そこで、だれもが同じように、地域の将来のために無償で活動をつづけることは、難しいのではないでしょうか?
また、地域に組織の拠点があるといっても、広域の顧客や活動を主としている組織がほとんどです。
活動組織を、有償と無償、日常と非日常に分けてみると、今、地域の課題に、各組織がどのように向き合うかが問われています。
行政サービスに依存するには、税を多く必要とします。有償サービスに依存すると、資産・所得格差を是正するセーフティーラインを上げなければなりません。地域生活・活動・事業には、意識されない課題が多くあり、今、その日常を誰が担っているのか?家庭内活動が、家電により機械化され、養育・教育が、保育園・幼稚園・学校により外部化され、誕生から看護・介護・医療・ターミナルケアまで外部化・サービス化が進んでいます。

防災設備・安全保障サービス・エコ商品・・・・、防災・安全、環境保全まで、サービス化され、税と保険と代価で購われてゆきます。モノだけが支給され伴に活用する生活文化が消えてゆく。意識されない、まとまらないサービスは、施策としても、サービス事業としても成り立たない。
丁度、小児がんのように、’がん’という大きなマーケットには人もモノも資金も集まるが、市場が小さい小児がんには、当事者が寄り集まって、患者や家族、医師や治療関係者、支援する市民や企業がなんとかするしかない。
解決のてがかりは、その課題の現場・関係者が、組織のありように関わらず、とにかく集まり、それぞれが出来ることを協力する。STAND UP!!の若者のように、がん経験者自身が互いの死の不安を分かち合うだけでなく、協力者とともに社会的に立ち上がっている様子を伺うと、この’社会性’を失った’個人市場社会’の閉塞感を破る手がかりがありそうです。
取材・記録:まちひとサイト 藤井俊公
団体活動紹介として、ちゅうおうボラネットとNPO法人フレンドシップキャンプの活動発表がありました。
ちゅうおうボラネット(中央区登録ボランティア連絡協議会)は、中央区のボランティア活動を活性化するために3年前に結成されました。ボランティア・区民活動センターに登録されているボランティアグループ・個人1,399が所属し、意志ある方々が、毎月開く運営委員会で検討しながら多様な活動をしています。主な活動は、健康福祉まつりの支援・活動されているボランティア活動の支援、社会福祉協議会、ボランティア・区民活動センターの、ボランティア交流会、イベントなどの支援活動をしています。広報は、ボランティア・区民活動センターが発行する月刊紙「キャッチボール」のホットラインのページ、協同で書き込んでいるブログ「ちゅうおうボラネット」などです。


NPO法人フレンドシップキャンプは、障害者と健常者の統合キャンプや、こども達の自然体験キャンプ事業を通じて、青少年の健全育成やボランティアリーダーの育成を目的に結成・活動をしているNPO団体です。



そこで、だれもが同じように、地域の将来のために無償で活動をつづけることは、難しいのではないでしょうか?
また、地域に組織の拠点があるといっても、広域の顧客や活動を主としている組織がほとんどです。
活動組織を、有償と無償、日常と非日常に分けてみると、今、地域の課題に、各組織がどのように向き合うかが問われています。
行政サービスに依存するには、税を多く必要とします。有償サービスに依存すると、資産・所得格差を是正するセーフティーラインを上げなければなりません。地域生活・活動・事業には、意識されない課題が多くあり、今、その日常を誰が担っているのか?家庭内活動が、家電により機械化され、養育・教育が、保育園・幼稚園・学校により外部化され、誕生から看護・介護・医療・ターミナルケアまで外部化・サービス化が進んでいます。

防災設備・安全保障サービス・エコ商品・・・・、防災・安全、環境保全まで、サービス化され、税と保険と代価で購われてゆきます。モノだけが支給され伴に活用する生活文化が消えてゆく。意識されない、まとまらないサービスは、施策としても、サービス事業としても成り立たない。
丁度、小児がんのように、’がん’という大きなマーケットには人もモノも資金も集まるが、市場が小さい小児がんには、当事者が寄り集まって、患者や家族、医師や治療関係者、支援する市民や企業がなんとかするしかない。
解決のてがかりは、その課題の現場・関係者が、組織のありように関わらず、とにかく集まり、それぞれが出来ることを協力する。STAND UP!!の若者のように、がん経験者自身が互いの死の不安を分かち合うだけでなく、協力者とともに社会的に立ち上がっている様子を伺うと、この’社会性’を失った’個人市場社会’の閉塞感を破る手がかりがありそうです。
取材・記録:まちひとサイト 藤井俊公