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月島長屋学校後、月島の街空間・街生活を振り返る

 月島の都市計画としての始まりが、1887年の東京市区政改正計画の町割り、道路計画だったこと、長屋は江戸時代の長屋の共同生活を模していたことを学びました。
 ・月島OPEN長屋と公開講座 学生や街の人達と街暮らしを考える
この月島での生活感覚を、道路、街割り、住居での生活距離で考えてみると、基本単位は、路地:1.8~2.7m、三間塘路:5.4m、六間道路:10.8mです。
 対人的な間合いの取り方を研究した認知心理学のエドワード.T.ホールは、北米東海岸中流成人を観察して、0.46m,1.22m,3.6mを目安に、私的/友好的/公共的と分かれてくると考えました。
日本の一間=6尺は、米国の6フィートとして、伴に人の身体サイズに応じて作られ、単位が似通っています。
月島の路地ですれ違えば、私的な距離、三間道路で友好的、六間道路の両側からで公共的という距離感です。
そんな視点で手元の月島の写真を探してみました。
月島路地 月島路地鉢
月島路地緑 月島長屋二階接続 月島長屋ドア張り出し
三間道路 アーケード下の椅子に
アーケード下店先 西仲通り、看板建築、マンション
 個室から公共空間へは、三畳・四畳半から、玄関、路地、三間道路あるいは六間道路という段階的な空間となります。
個室は襖で隣室に接し、また窓から路地や三間道路に接し、気配や視線を交えながらの生活です。
再開発後の車道 再開発後のSuncity
清澄大通り 月島駅側 清澄大通り 夜 かちどきを望む
 再開発がすすむ今後の壁と鍵で区切られた生活は、大規模高層化が進むマンション内の区分所有・賃貸の個室から/居間/玄関、共用部分の廊下/エレベーター/ロビー、そしてオートロックをでた公開空地から敷地外へ、4m以上の全面道路/通り/大通りへ、そして公共交通のバス停や駅構内から都心の高度集積空間へ繋がっています。

取材・記録:まちひとサイト
あとがき> 江戸時代の広報手段は、店構え・屋号・暖簾、辻や橋詰の高札、瓦版。看板建築・掲示板・回覧板、ショーウィンドウや店先の掲示/商品、住まいにも表札から軒越し窓越しに伺える住み手の様子。月島の店の軒下、住まいの庇下は、その中間地帯でした。身体から直接伝わってくる気配や声,姿を、身近な人とは日々、繰り返し、触れていたものです。その上での、挨拶や世間話。現代、世帯内個室から、身体と関わり無く、直接ラジオ/TVの情報が流れ、ネットで受発信。そして、ゲームやバーチャル・リアリティの中で関わりあい続けることができます。マンションの共用部:廊下/エレベーター前/ロビー/公開空地で、馴染み合う関心もゆとりも無く、目的の場所へ移動します。郊外/地方では、自家用車という個室空間に乗って移動しますから、別の意味で隔離された生活です。

「一定の距離を締める人間の数、つまり混雑度によって他人との物理的な距離を保つことが不可能になることがある。このような場合には人間はただ心理的に自分を隔離したり、他人を非実在人間とみなすことによって、自分の個人的空間を守るのである。」
 『非言語コミュニケーション』マジョリー・F・ヴァーガス 著 p.155
 大都会東京に集中し、互いの生活基盤がバラバラになりながら、それぞれの友好的空間を、再開発が進む街で探し直す時代です。 今、マンションの共用部分/公開空地が、イベントではなく、日常的にどう使われてゆくのか? 
月島の長屋生活文化も参考になるでしょう。
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